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〜社会人トラベラーの世界放浪記〜

【モロッコ】フェズ⇨シャウエン CTM深夜バス利用と失敗談

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2018年12月25日〜12月30日までモロッコを訪れた。

短期間だったがモロッコを訪れる旅人がほぼ向かうであろう迷宮都市フェズと「インスタ女子」に流行りの青い街シャウエンを訪れた。

多くのバックパッカーの方々がこの区間の移動に関してまとめているが、深夜に移動したという人の記事は見かけなかったのでまとめておく。

 

モロッコ国営バスCTMについて

既に多くの旅人の皆さんが書いているが、モロッコには民営バスと国営のCTMの2択がある。今回は私もCTMを利用した。

www.ctm.ma

 

チケットの予約

フェズ〜シャウエン間は「地球の歩き方」にも書いてあるが事前予約をオススメする。

私は渡航一週間前に予約をしたがその時点で朝・夕方便は満席だった。

その為シャウエンに早朝3:50に着く便にしたのだが、これがミスの始まりだった。

 

下記画像が2019年1月5日時点のフェズ⇨シャウエン間の時刻表。当然ながら時刻表は都度変わるのでご自身でチェックして頂けたらと思う。

Completはアプリ上は満席という意味。現地での枠がどのくらい残っているかは不明。

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尚、予約はCTMのアプリ(フランス語・アラビア語のみ)で行った。

アプリでの予約方法は他の旅人が書いているので参考にして頂ければと思う。

(「フェズ シャウエン バス アプリ」で検索すればヒットする)

 

アプリでの予約完了時にQRコード付きの画像が出てくるのでスクショをしておく事をオススメする。

こちらの画像を見せるだけで乗車が出来る。

(下記添付の画像はフェズ〜カサブランカ間での予約時の情報)

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仮にスクショを忘れてしまってもPayment Code、Reservation No. 予約者名などを把握していれば現地でチケットは受け取れるが、不安な人は現地にメールで問い合わせるのもありだろう。

私はCTMアプリのContact(下記画像メールアイコン) から現地へ英語で問い合わせをしたところ、数時間以内に英文メールで返信が来ていた。対応も迅速でオススメ。

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23:45発シャウエン行きバスに乗車

バスターミナルの場所、乗車方法などは多くの方々が書いているので割愛させて頂く。

 

先述したが今回はフェズ23:45発 シャウエン翌3:50着の便を利用。

フェズ新市街のバスターミナルには23:00に到着。予約番号を伝えてチケットを受け取る。待合室は冬場は寒いので防寒具は必須。

またモロッコ全体に言えることだがトイレにペーパーがないので持参するのが無難だろう。

 

バスは定刻に出発した。

 

シャウエン到着 そして大誤算

フェズを出発したバスは途中休憩を挟みながら4:00にはシャウエンのバスターミナルに到着。

しかしここで大誤算が。

 

今まで観光地のバスターミナルといえば深夜でも殆どが開いていた。モロッコも観光大国なので開いているだろうという先入観があったが、到着してみるとまさかのクローズ。

全てのゲートが南京錠でロックされ、人がいる様子もなく中に入れない。

門を乗り越えて無理やり入るか。しかし不法侵入で捕まったら元も子もない。

 

乗ってきたバスも客待ちしてたタクシーもいなくなり一人きりに。

 

どうしようかと門の前を彷徨っていると、通りかかった運転手が「門が開くのは7:00だ」と一言。

続いて「近くのカフェが空いているから連れて行く。20DHでどうだ」と。

しかしこの男の車に乗り込むのも何があるかわからない。なら夜道を歩いてでも人がいるであろう旧市街に行くのが無難であろうと思い断った。(呆れ顔をされたが)

 

バスターミナルから旧市街へは坂道を登り約20分ほど。

夜道は野犬とたまに車は通るが人の姿は皆無。

しかも気温がとてつもなく低く寒い。

そして海外の夜道を歩くという恐怖心。

 

寒さ、恐怖心、焦りが作用して自然と早足になり、知らぬ間に旧市街へ到着。

メインのゲートの近くに灯りがともる売店があり、そこのおじさんへ近くにカフェがないか聞くがフランス語・アラビア語しか話せず。

なんとかジェスチャーで近くのお店を聞き出すも5:00時点で空いているわけもなく。他の売店で聞いても「空いてないね」の一言。

 

 

さてどうしたものかと最初に会った言葉が通じないおじさんの所に戻り困っている事を表情と身振り手振りで説明。

すると毛布を持ってきて手招きをしながら中に入れとジェスチャーをしている。

この売店であれば何かあってもすぐ外に出られるし、周りに何故か人がウロウロしていたから大丈夫だろうと判断してカウンターの中へ。

優しい現地のおじさんに助けられて早朝5:00〜7:00迄の間、売店の中で休ませてもらった。 売店には現地のお客さんが来ていたし終始ガヤガヤしていたし特に危険もなく、時折「地球の歩き方」のフランス語・アラビア語会話集のページを見せて雑談したりした。

 

7:00過ぎには向かいのカフェがオープンし朝食を食べておじさんにはお礼を言って観光へ向かった。

 

まとめ

今回は簡単にフェズ〜シャウエン間の深夜バスの情報と私の失敗談をまとめた。

 

多くの旅行者は日中に移動、シャウエンに滞在して次の日に観光をするという日程を組むであろう。(恐らくそれが普通の行程)

しかし今回は弾丸旅行で日数が足りなかったという点、そして深夜バスを運行しているという点で少なからず夜行便での移動を選択肢として検討する方もいるであろう。

 

余談になるが、留学中にアメリカのダラスでカウチサーフィンの主と夜の22時に連絡が取れなくなり、深夜24時過ぎまで彷徨うという愚行を犯していた。

最終的に近くのAirbnbの中国系アメリカ人家に宿泊し事なきを得た。

テキサスを彷徨うという何とも言い難い恐怖心(銃犯罪への恐怖)があったが、今回は誘拐・テロリストへの恐怖だった。訪れる前、モロッコ国内で北欧系のバックパッカーがテロリストによって誘拐・殺害された事件が起きていたというのも要因の一つ。

 

ダラスの件も今回の件も、たまたま運が良かったというだけであり、他の旅行者の方々には反面教師としてご参考にして頂ければと思う。 

特に旅慣れたが故の「先入観」には気をつけていきたいと思う。

 

併せてこの記事を読んだ読者の方には、海外のどの国においても深夜にうろつくということは必ず避けるべきであり、多大なリスクがあるのを改めて心の片隅にでも置いておいて頂ければ幸いです。

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Hiro #2